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「中国流対策、白番の対抗術」に関するご質問の解答
どうも!茶碗のかどです!
今村九段の碁よりアツいと思いきや、気付けば梅雨入りしておりました!(笑)
今日は、前回投稿した記事「中国流対策、白番の対抗術」に関して質問をいただきましたので、回答させていただきます^^
いつも当ブログをお読みいただいてる皆様、そしてコメントや質問をくださる皆様、改めていつも本当にありがとうございます。
いただいた質問や疑問点を解消するため、精一杯書かせていただきますので、お役に立てれば幸いです!
質問、黒6の一手
まず、中国流に対して内側からかかるのは良くないとお話しましたね。
1図の白1のように内側からかかってしまうと、黒2、黒4、黒6と打たれ、序盤から苦しくなってしまいます。
(1図)
ここで、1図黒6の一手に対して質問をいただきました。
ノゾキが怖い
後々、2図の白1とノゾかれてしまうのが心配で・・・との質問。
(2図)
確かに!これはすごく良い目の付け所です!
黒からの対応1
(3図)
白からのノゾキに対して、まず最も分かりやすい守り方は3図の黒1。
しかし当然白2あたりに打たれ、荒らされてしまいますね。
黒からの対応2
(4図)
4図の黒1と、一発抵抗してみます。
白2と引かれると、結局黒3守りが必要です。
以下白8までとなっても荒らされてしまい、まだ白Aと分断する手も残っています(汗)
なぜ1図の黒6と打つのか?
1図黒6の一手、定石では5図の黒6カケツギです。
(5図)
このカケツギが正しい定石で、これなら黒は手厚く、心配いりません。
では、なぜカケツギではなく、5図のA(1図の黒6)と出て行ったのでしょうか。
黒石が多く、白に楽をさせないために厳しく打つ
(6図)
△に黒の援軍がいて、✖️の白一団が非常に弱い立場です。
「自分の石が多い場所では、相手に楽をさせない」という考えですね。
もし、△に黒がいなければ、6図黒1ではカケツギでしょう。
この白の弱点を知っておこう!
(7図)
詳しい詰碁研究はひとまず置いておき、7図△の白一団は、このままで生きています。
例えば、黒✖️あたりから封鎖されても、手入れは不要です。
しかし、7図黒Aに打たれると手入れが必要であり、ここが弱点なのです。
白からノゾかれた時の「利かし」に使える!
(8図)
先に述べた「黒からの対応1」と同じ、8図白1のノゾキ。
白3の後、白の弱点でもある黒4が「利く」のです。
白5が堅実な手入れでしょうか。そこで黒6と迫れば、8図の局面だけで見れば白が相当苦しそうです。
白が手を入れないと、死んでしまう
(9図)
9図黒4の「利かし」に対し、例えば白5などと知らんぷりすると、黒6の切りが鋭い手筋!
以下10までなったとして、aとbが見合いで、白は死んでしまいます。
【結論】白からノゾかれても、怖がる必要はない!
もちろんその後の打ち方や配石にもよります。
しかし、少なくても1図の段階では、黒は心配する必要はないってことですね^^
8図のようになったら、白は弱い石を必死に逃げるだけの流れになってしまいますからね。
でもやっぱりノゾキが怖い!><という方へのオススメは・・・
お気持ち、ものすご〜くよく分かります!><
そんなあなたにはやはり!10図黒6カケツギをオススメします!(私も三段までカケついでました)
(10図)
このカケツギこそ定石ですからね。
中国流などで自身の石が多く、相手に楽をさせない意味で10図の黒Aが有力な理由ですから。
少々甘くても、黒6とカケついだことで不安が消えれば、黒6カケツギは立派な一手だと私は思います^^
逆に、無理して黒Aと打ったことで、その後もずっと不安が残るようでは、良い碁は打てませんよね。
「石がぶつかり合った時のヨミ」、「一段落した時の大場の見極め」の方が、よほど勝敗に影響するものです^^
最後に
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