2019年5月14日 第10回おかげ杯第1局 余正麒七段vs上野愛咲美初段

第10回おかげ杯第1局

 

どうも!あたごやま囲碁道場長、茶碗のかどです^^

いつもご購読、ご意見ご感想ありがとうございます!通勤通学時にスマホからお読みいただいてる方からのご意見で、これまでの棋譜の書き方(譜ごとに番号が増えていく一方)だと、碁盤に並べないと分かりにくいとのことでしたので、今回から改善してみることにしました^^

 

今日は第10回おかげ杯第1局の、余正麒七段と上野愛咲美初段の対戦。

余正麒七段は台湾出身の23歳。第64期王座戦と、第55期十段位の挑戦者経験があります。固定観念に捉われない、柔軟な感覚的思考の印象が強い棋士です。

上野初段は、当ブログで3記事連続の登場です^^

 

少しリニューアルした棋譜を、ぜひご購読いただけたら嬉しいです^^

 

第1譜(1〜23)

黒5〜15まではよくある定石。上辺は今のところ白が強い場所なので、白18と飛んで戦いたいところ。黒19で、20へ受ければ普通の流れですが、19とひらいて白の勢力を緩和しようとしています。白は当然20。これに対して黒21で、a〜dなどとツケ引きたくなりますが、それなら最初から20へ受けていた方が良さそうです。21スベりは、双方の石を安定させる要点。

 

第2譜(1〜47)

焦点は右下に移ります。白3からはナダレ定石ですね!ここだけの話、私はナダレ定石が苦手です><(笑)非常に難しい変化が複数あり、周りの配石状況に合わせた判断が難しいと言う声をよく聞きます。ですから、持ち時間が短い大会や、ネット碁であまり時間が使えない時は、なるべく分かりやすく無難な変化を選ぶようにしています。

あ!でもこれは私自身のことなので「難しい変化をたくさん勉強して、相手を困らせてやりたい!」という方は、定石辞典などでガンガン勉強してくださいね^^

私が黒だったら、参考図1のような流れに持っていきたいです。相手がそうはさせてくれないかも知れませんが・・・(笑)

(参考図1)

黒7までの簡明定石になったとして、次に白がaと下がれば黒b〜dあたりにドカンと打ち込みも狙えますし、白が他に打てば黒aと20目前後のハネも残ります。このような二線のハネは見た目以上に大きいのです。

 

実戦は6〜10までと目一杯地を稼いでから、18と一発利かして20と打ち込み。白も「ただでは逃さない!」という姿勢で21〜25を利かしたタイミングで27とハサミ返し。白35ボウシは、攻めの常用手段。ただし、タイミングや周りの状況確認を誤ると悪手になってしまう可能性もあります。この場合、右下の白一団にスキが無いことを確認してのボウシだったのでしょう。

黒40〜44までは、白の薄みに付け込みながら利かして、シノギの手段にしています。

 

第3譜(1〜37)

黒3とカケつぎ、とりあえず黒がシノいだ格好になりました。そこで白4と下辺のスソを止めます。もしここで、黒が下辺に打ち込んで来たりすれば、まだ完全に生きていない右辺から中央にかけた黒の一団とカラミ攻めにするつもりでしょう。

白22切り〜26までは、捨て石を使って白28から先手でヨセるための手筋ですね。例えば参考図2のように、左側からヨセる手段が無い場合は、白1〜5がヨセ手筋です。

一口にヨセといっても、先手か後手か、石の強弱や次の狙いを含んだ手など、答えは1つでは無いところが複雑で、これまた面白いですね^^

(参考図2)

 

第4譜(1〜28)

白は下辺をうまくまとめて一段落したところで、白1と「耳の急所」に一撃を兼ねた打ち込み。3〜7までこちらの利きも使いながらサバキます。黒8は、黒aのワタリと、黒bの飛び込みを見合いにした一手。

黒28まで、黒も若干薄いながらも白への攻めを続けます。

この後、白がシノギながら左辺黒の薄みを鋭く突いて大石を取り、中押し勝ちしました。

余七段にあそこまで地を稼がれた上に模様を消され、自分の石まで攻められたにも関わらず、手厚く冷静に対処した上野初段。大人しそうな外見ですが、ただ者じゃ無いことは確かですね!(笑)いやぁ〜すごいです!

 

総譜 (黒127=3の十一、白140=1の十、黒161=2の十六)

(172手完、白中押し勝ち)

 

 

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