平成19年5月、宝酒造杯二段戦にて
どうも!あたごやま囲碁道場長、茶碗のかどです^^
ちょうど今は宝酒造杯の時期で、全国の囲碁愛好家の皆さんで盛り上がってますね!私もかつては、毎年のように参加しておりました。
せっかく宝酒造杯の時期なので、私がまだ二段だった平成19年5月の、宝酒造杯二段戦の対局を少しだけ。
勝ったほうが入賞でしたが、黒番の私は力が出し切れず、中押し負けでした><
お恥ずかしい棋譜ですが、同じくらいの棋力の方に参考になるよう、対局後にプロの先生からご指摘いただいた内容をもとに解説します^^
総譜(1〜32手目まで)
黒の三連星vs白の高い中国流。当時の私は白番でも三連星を打つくらい、三連星にハマっていました^^
三連星は、中央や戦いには有力な反面、地には甘い布石です。相手が荒らしに来た時、うまく攻めてお金を落としてもらえれば楽しいですが、簡単に逃げられるとタダでお金を持ち逃げされたような不愉快な気分になってしまいますね(笑)
ちょっと変な表現でしたが、皆さんもそういう苦〜い経験、一度はされたことあるかと思います!まさにこの対局も、黒番だった私は当時すごく苦くて夕飯も食べられなかったのを覚えてます><
問題点1
まず最初の問題点、黒17。白からの出切りを防いだ手で、形はキレイだけど少し物足りない。白18ととばれると、左辺方面の白模様がふくらみ、右辺の黒模様が制限された感じです。早くも黒が小競り負けて、三連星を活かせない雰囲気に・・・。
(1図)
黒17では1図黒1と、この二目の頭をはねておくのが定石でした。続いて白2と切ってきたタイミングで、黒3の守りでした。白4、黒5のノビ合いから8までが予想され、これだと右辺から下辺にかけての黒模様が大いに活きたでしょう^^
問題点2
(2図)
また、総譜黒19(2図の黒1)も小さい手ですね。右辺黒が三間なので、白から真ん中に割り込まれる手が残って、落ち着かないですよね。しかし右上の黒は形が強く、打ち込まれてもダメージを受けない状況なので、おそらく白もすぐには打ち込みにくいと思われます。
この黒1では、Aと天元の石と繋げるように打つか、もしくはBカカリと先を急ぎ、中央に白石が来る前に模様を張っておきたいところでした。
問題点3
(総譜黒31、左下カカリに逃げた手)
最後に重要点!総譜黒31は戦いの最中にそっぽを向いた手で非常にもったいない!
ここでは3図黒1とつなぎ、白をうまく逃しながら得をするチャンスでした!
(3図)
「黒の勢力圏なので、白を簡単に生かしてしまっては甘い」と、当時の師匠からもお叱りを受けました。
しかし今になって見返してみると、総譜黒31は本当にもったいないことをしたと思います><。
こんな私でも、地道に確実に自分のペースで修行して、数年後には六段でも戦えるまでになりましたので、皆さんにはそれ以上の可能性があります^^
この記事に関する質問、ご意見、ご感想等、いつでもお待ちしております^^
また、初級者の方〜四段程度の方を目安に、1人1人に合わせたオンライン指導もご提供中です。少しでも興味をお持ちいただけたら、お気軽にご相談くださいませ^^
コメントを残す