オンライン指導碁の添削
どうも!あたごやま囲碁道場長、茶碗のかどです^^
まだ5月中旬ですが、結構暑くなってきましたね!
先日、知り合いのアーティストの歌を聴きに小さなライブハウスへ行き、暑かったので歌を聴いてる間ずっと扇子で仰ぎ続けてたら、隣の人に風が寒いと言われました(笑)
囲碁や将棋の世界では、必ずと言っていいほど扇子を見かけますが、アーティストのライブには似合わなかったみたいです(笑)
さて、オンラインで9級の方に指導碁をさせていただきましたので、棋譜の添削と解説です^^
細かいこと、難しいことをダラダラ話すと学校の朝礼より退屈になってしまいますので、お客様に合わせた添削と、すぐ使える解説のみ載せていきます。
私は六段なので、15子局でした。
第1譜(1〜26)
まず、黒2は一路高くAに打てば、よくあるハサミの形。
黒4のトビも中央に向かった立派な形ですが、白5とつけて渡られると、少し甘い。黒石が多い場所なので、黒5または黒Bと白を分断してみれば、もっと面白そうです^^
黒16〜20までの出は、力強くて素晴らしいですね!黒22〜26と白を繋がらせても、白全体は眼がないので、まだまだ攻められる対象です。
(参考図1)
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、一応確認しましょう。参考図1の白1ツケに対して黒2とハネ出すと、白3キリから白7までと繋がってしまう形です。黒6で7と頑張ると、白6と切られてしまいます。
(参考図2)
第1譜黒10は立派。次に白から10へツケられないよう腰を落とした強い態度です。
こんなに黒石が多いところで白11とは、白は自分のことを坂本龍馬か何かと勘違いしてるみたいです(笑)
もし第1譜黒12で参考図2の黒1と打たれたら、黒の勢力圏で白はバラバラ。次に白aと逃げれば黒bなど、白はどちらか取られそうです><
(参考図3)
また第1譜黒22では、参考図3の黒1と直接切っても厳しかったでしょうね。白は頑張るとすれば4のカケツギまでが予想されますが、黒5で左下の白4子は死んでも文句は言えない状況です。
第2譜(27〜87)※白47=白55
白は攻められるのを覚悟で、白27と右辺にに打ち込みに行きました。黒の力強い攻めは続きます。
黒32から再び左辺を攻められ、白57まで何とかしのいだものの、白は黒の勢力圏で逃げただけで、全然地が増えていません。
黒58は少しもったいない><。白57と抜いた時点で、白は眼形ができて攻められない形になったので、今の時点では黒58は小さい。ここで一旦左辺白への攻めをやめて、右辺黒62が大きそうです。逆に白62とツケられると、うまくサバかれそうなので、サバかれないよう黒62と腰を落としながら、右上隅の黒地を固めると厳しい態度です。
白87の切りは、一応成立するものの、見るからに味が悪い格好。例えば次に黒aツケを打たれて、白bなどとハネれば黒cキリが手筋で、何かしら手になりそう。お互いの形に不備があるので、どう変化していくかは何通りも考えられるところです。
第3譜(88〜95)
実戦は黒88から92と出切り、黒94とアテました。
白もこの一団を取られるわけにはいかないので95と取ります。黒はここまで白を利かしたので、黒96でAと渡ってみたいところでした!右辺黒4子が助かるのも大きく、それプラス右辺から中央にかけての白の一団も切り離されて薄くなります。
第4譜(96〜100)
実戦は第4譜96から98と、上辺の白の眼形を奪って攻めに行きました。もちろん上辺の白もまだ完全に生きてないので、これも強力な一手ではあります。
白は99と右辺黒4子を取り込みながら、白一団を安定させました。
続く黒100が、またもったいないお付き合いでした><。これを打っても、黒はほんの数目の地にしかならない手です。
それならば上辺7ー二あたりにハネ、上辺の白一団を攻めに戻った方が大きかったですね。
(参考図4)
もしくは参考図4の黒1と切りを入れ、黒9までこの白のラインを切ってしまえば、中央に切り離された白6子は、たとえ生きたとしても形成は黒が良いでしょう。
この後、約190手ほどまで打ち、黒が5目半勝ちの結果となりました!
終局後アドバイス
この一局では、積極的に戦おうとする攻めの姿勢が印象的でした。実戦黒22や黒80など、軽くかわすような筋の良さも見受けられ、今後とても有力な碁打ちになりそうな予感がします^^
「自分の石が多いところでは、相手の石を繋がらせないこと」
「はずみで小さな手(例えば第2譜58や第4譜100)を打たないように注意すること」
この2つを意識するだけで、すぐに上級になれます!楽しみながら、確実に上達しましょう^^
この棋譜に関する質問やご意見など、コメントやDMでいつでもお待ちしております!
また、初級者の方〜四段程度の方を目安に、1人1人に合わせたオンライン指導もご提供中です。少しでも興味をお持ちいただけたら、お気軽にご相談くださいませ^^
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