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囲碁ではマナーが何より大事!
どうも!あたごやま囲碁道場長、茶碗のかどです^^
この記事では、囲碁のマナーについてお話していきます。
マナーという言葉は、日常でもよく聞くと思います。人は生きていく限り、最低限のマナーを守って生きていかないと、相手も自分も傷つけてしまうことになりますからね。学校や会社はもちろん、道路や公共交通機関を利用するに当たっても、絶対に欠かせないものです。
その社会のマナーの基本となる要素が、囲碁にはたくさん含まれています。相手がいるおかげで楽しめるものですから、お互いが相手を敬い、きちんと礼儀を守る習慣が、囲碁をやることで自然と身につくのです。ですから、小さい頃に囲碁を習わせると、必ず礼儀作法が自然と身に付き、清く正しい人格形成に繋がります。
私がかつて講師を勤めていた子供囲碁教室では、囲碁の知識と同時に、礼儀作法もきっちり染み込ませておりました。もちろん私自身も、囲碁に出会った頃(小学5年生)は礼儀や尊重などカケラもない問題児でしたが、囲碁を習ったおかげで最低限の礼儀と人間性は持ち合わせられるようになりました(笑)詳しくは囲碁に救われた個性派人生 をご覧ください^^
対局の前と後に必ず挨拶をする「礼に始まり礼に終わる」
まずは対局を始める前に、相手と向かい合って「お願いします」と一礼。勝負でありながら、同時に礼儀もとても大切にしています。
今度は対局が終わった時に、相手と向かい合って「ありがとうございました」と一礼。
挨拶の前に、まずは碁石を片付けることも忘れないようにしましょうね^^石は、自分の石(自分が黒番であれば黒石)を、碁盤の端ですくい取って碁笥に戻します。相手の石は、相手が碁笥に戻しやすいように両手で相手の側へ寄せてあげると親切かもしれませんね^^
私が子供囲碁教室に入門した頃、先生に「なんで戦う相手に挨拶しなきゃいけないんですか?」なんて大それたことを聞いて、叱られたことがありました(笑)
周りの人としゃべるのは・・・
対局中に、自分の周りに友達がやってきたとします。お友達としゃべりたくなる気持ちは私もよくよくわかりますが、対局相手の方は、とても気になってしまっているはずです。
対局相手の方も友達同士だったり、楽しい雑談会のような雰囲気だったりで、その場の状況でOKなこともあるかもしれませんので、絶対NGとは言い切れませんが・・・
しかし、大会や囲碁教室など、真剣に集中して考えている人が多い場所ではNGですね。その場では会釈程度で、会話は対局後に。どうしてもの急用であれば、一度席を外して、他の場所で話すようにしましょうね^^
席を立つ時は・・・
対局中、お手洗いに行きたくなったり、どうしても席を立ちたくなる時もありますよね。席を立っても大丈夫ですが、その際は必ず相手に「失礼します」と声をかけてあげてください。
何も言わずに席を立ってしまうと、「どこに行ったんだろう」「戻ってきてくれるのかな」と相手は不安になってしまいます。
一言声をかけてあげるだけで、お互いにとても気持ちのいい対局ができますよ^^
石をガチャガチャさせない
碁笥の中に手を入れて、碁石をガチャガチャさせる人ってよく見かけますよね。確かに考えている時、ついついリズムに乗ってやってしまいがちですが、うるさいと感じる人も多いはず。
囲碁は「お互いに尊重しあって協力して行う棋道」ということを思い出して、楽しい対局の場にしてくださいね^^
指でなぞって手を読むのは・・・
勝負所を迎えたり、読みが難しくなると、真剣に盤面に向き合いますよね。こんな時、ついやりたくなってしまうのが、碁盤を指でなぞって読んでしまうことです。
指でなぞって読むと、相手への妨げにもなってしまいますし、実はそれほど手を読むのに効果がないのです。頭の中でイメージしながら読むクセをつければ、読む力は確実に強くなりますし、気分良く対局することができます^^
「待った」「ハガシ」はNG!
一度碁盤に打った碁石を、取って他の場所に打ち直す「待った」「ハガシ」。これは絶対NGです!
これは残念なことに、どこの碁会所や大会に行っても多く見受けられます。これをずっと続けていくとクセになり、辞められなくなります。自分の打った手に責任を持つことができなくなり、上達へも繋がりませんし、何より相手に失礼ですね。
大会では、「待った」「ハガシ」すると反則負けになってしまいます。
少し厳しいお話をしましたが、自分自身のためにも、ぜひこれだけは守って対局を楽しんでくださいね^^
余談ですが、私も現役だった頃、大会で相手からこれらをされて、トラブルになったことがありました。
あれは中学1年生の頃でした。子供囲碁大会の初段戦に出場した時のこと。2勝1敗同士で迎えた4回戦、勝った方が敢闘賞受賞というまぁまぁ大きな一戦。その時の対戦相手の男の子(当時小学6年生)が、ハガシをやったのです。すかさず私は注意して審判を呼びましたが、相手の男の子はどうしても勝ちたかったのか、絶対にやってないと言い張ります。
審判も、「現場を直接見ていないので、両者が認めなければ判定できない」とされ、結局そのまま対局が再開されました。結果は私の負け。相手は敢闘賞を受賞して帰って行きましたが、その日を最後に、その男の子を大会で見かけることはありませんでした。
はっきりしたことは分かりませんが、おそらく誰よりも本人が分かっていて、後味が悪かったのでしょう。私ももう少し優しく注意してあげれば良かったなぁと思いますが、彼にとって結局自分自身に返ってきてしまうということが分かった、良い薬だったのかも知れませんね。彼がハガシのクセをなおして、また囲碁を楽しめるようになってくれていることを心から祈るばかりです。
困った「ふり」はダメ!
対局中に「こりゃ参った!」「どうすれば良いのかな〜!」などとボヤいてる人、結構いますよね。本当に参っている時についボヤいてしまうのは仕方ありませんが、そうでもない時に、相手を混乱させるためにわざとボヤくのは良くありません。
「ボヤキにだまされるほうが悪い」と言われればそれまでですが、本来は盤面で楽しむから面白いものです。
また、誰かの対局を近くで見ている時「あっ!」とか「こっちの方が良いよ!」など、助言したり口を挟むのもNGです。
せっかく相手がいてくれるのですから、気分良く囲碁を楽しみましょうね^^
終局確認はしっかり行う
これ以上打つところがない。多分終局かな・・・?
そう思った時に、自分1人で勝手に終局してしまうのはダメです。たとえ、明らかに自分が勝っていても、相手に確認もせず「私の勝ち〜」なんて言って崩してはいけませんよ?(笑)
自分の番で打つところがないと思ったら、相手に「パス」しましょう。それで相手も打つところがなければ、初めて終局になります。
よく、自分の番で終局かと思った時「終わりですね?」という確認をする人がいますが、もし相手が打ちたいところがあったりすると、パスして手番を回してくださいとは言いにくいものです。自分が本当に打つ場所がないか、パスしても大丈夫かをしっかり確認して、相手にパスしてあげてくださいね^^
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがでしたか?^^
私も記事を書いていて、「そういえば俺も昔は・・・(¬_¬)」と思うところはありました(汗)
マナーって、口で言うよりもはるかに重要なもので、実際に自分が体験して初めてわかることも多いかと思います。ですから、かつて私が体験した事例なども踏まえて、非常に濃い内容の記事が書けたと思います。
脳の活性化やボケ防止、人脈形成やコミュニケーションツールに最適な囲碁。マナーを守って、これからもずっと囲碁を楽しんでいただけることを願います☆
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