仲邑初段、公式戦デビューも黒星スタート
どうも!あたごやま囲碁道場長、茶碗のかどです^^
4月22日は、あの史上最年少プロ棋士、中邑菫初段(10歳1ヶ月)のデビュー戦記念日となりました!
結果は残念ながら負けてしまいましたが、間違いなく今後の囲碁界を背負っていくであろう超大物棋士のデビュー戦ですから、囲碁愛好家としては無視できない大切な記念日となりました。それに祝して、この記事では仲邑初段について多方面からみていきましょう。
仲邑菫さんってどんな人?超大物の来歴や家族構成は?
まず、ここ数ヶ月でテレビや新聞に取り上げられ、囲碁関係者のみならず、一般の人にも知られるようになった仲邑さんについて整理します。
生年月日は平成21年3月2日東京生まれ、まだ小学5年生になったばかりです。初めて囲碁を覚えたのは3歳で、しかも3歳7ヶ月の時に、アマチュアの囲碁大会に出場したとのことです!もうこの時点で、普通では考えられない偉大さを感じます!だって3歳なんて、まだ数も数えられなくて、ひらがなや言葉の意味すら分からなくてもおかしくはないですよね?それなのに細かい囲碁のルールまで覚えて、アマチュアの大人達と一緒に大会に出場して戦うわけですから、良い意味で恐るべし3歳児!
その後、5歳の時に関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスで優勝、6歳時に未就学児の大会である「第4回渡辺和代キッズカップ」で優勝する。すでにこの頃から、大器の片鱗をチラつかせていました。
驚くことはまだまだ続きます!菫さんのお父様は、現役プロ棋士の仲邑信也九段で、自身の師匠でもあります。お母様は、かつてアマチュアインストラクターをされていて、中学高校時代からの各大会での実績も豊富。更に、そのお母様の妹さんである叔母さんは、これまた現役プロ棋士の辰巳茜三段。ご家族までもが囲碁愛好家揃いの環境ですから、もう生まれた時から神様に預けられた、日本囲碁界の至宝だったのでしょうね。
プロ棋士「新」採用制度第一号、特殊なプロ入り経歴
囲碁のプロ棋士になるためには、本来であれば日本棋院や関西棋院などの、各運営管理部署が定めた試験を受けて合格しなければならない。しかし近年、日本囲碁界が新たに導入した新制度により、仲邑さんの実績やのびしろなどを総合的に判断して、現役棋士達の審査を受けてのプロ入り(受験などでいう推薦のようなもの)を果たしました。
この新制度の導入は非常に喜ばしいことですが、その背景には日本の囲碁界の焦りが伺えます。人気実力共に、中国や韓国に引けを取っており、日本は世界タイトルを10年以上も取れていない状態。中国や韓国では、プロ棋士を目指す子供は名門囲碁道場に通い、日夜囲碁の稽古に明け暮れるそうです。
日本では、どうしても義務教育を優先しているため、中国や韓国のような環境は望めない環境にあります。そのような問題を少しでも打開しようとの考えで、プロとの真剣勝負を重ねることで切磋琢磨できる環境を用意したとのことです。これを機に、日本棋院は今後も仲邑さんのような英才採用を続けていく見通しのようです。中国や韓国の光に負けて、最近は影を薄めつつある日本の囲碁界ですが、仲邑さんをはじめとした若手棋士達のおかげで、一筋の光が差し始めてきたように思います^^
全体的に仲邑菫初段を振り返って
すごい!とにかくすごい!それ以外ありませんよね!(笑)本人の才能はもちろんのこと、囲碁一家の環境に生まれたことで、生まれた時から将来の道筋が決まっていたのではと思ってしまいますね。
以前書いた記事囲碁に救われた個性派人生 で私の経歴を詳しくお話させていただきましたが、菫さんと同じ歳の頃は囲碁に出会ってなく、学校に行ったふりして空き地で拾った放置自転車を乗り回し、空き瓶や古本を集めて換金したり、街中の自販機の釣り銭口に手を突っ込んで小銭をかき集めたり、とんでもない悪ガキでしたから(笑)母子家庭で、借金だらけで貧しかった家計を、少しでも楽にさせようと子供なりに頑張っていたのは事実ですが・・・。
人は1人1人違い、持っている長所や短所も十人十色ですから、他の誰かと比べるのはあまり良くありませんが、あえて自分のことなので、今の菫さんと10歳当時の私を、おもしろネタを含めて比べてみます(笑)↓
・仲邑菫初段(10)・・・史上最年少プロ棋士。日本囲碁界の至宝。毎日7〜9時間を囲碁の稽古に費やす。韓国へも囲碁の短期留学へ行き、体育以外に韓国語も習得した。
・茶碗のかど(10)・・・サボり小学生。近所の奥様方の噂の的。毎日6〜8時間を自販機の釣り銭集め、古本や空き瓶の換金に費やす。学校の勉強はオール1、九九も全部言えない。
こんな感じです!(笑)とても同じ10歳のプロフィールとは思えませんよね!
これは少し極端な例でしたが、この後囲碁と出会った私は、これまでと大きく人生が変わることになりました。
こんなどうしようもないくらいダメダメだった私を人間として大きく更生させてくれ、この記事を書く機会を与えてくれ、この記事を読んでくださっているあなたとのご縁を与えてくれたのも、全て囲碁のおかげだと思ってます。
そんな囲碁に感謝しながら、1人でも多くの囲碁愛好家の皆様に貢献できるよう、今後も努力します!お付き合いいただき、ありがとうございました^^
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